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国際円座「伝統都市の比較類型史-日本とフランスの場合」

国際円座「伝統都市の比較類型史-日本とフランスの場合」は下記の通り開催されました。

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1990年代以降、日本近世の都市社会史の研究は大きな飛躍を遂げてきたが、我々はこれを伝統都市論として発展させ、世界各地で固有で多様な類型を産み出した伝統都市の比較史へと展開させてきた。特に最近数年にわたって、日本とフランスの都市史をめぐる研究交流を積み重ねてきた。今回は2013年11月にパリで開催した日仏二国間交流事業セミナー「空間・身分・制度―日仏都市史のパースペクティブ」の成果を受けて、こうした研究交流をさらに深めることを目的としている。第1セッションでは、都市それ自体の由緒とそれを構成する社会集団や家の由緒という視点から両国都市の比較を試みる。第2セッションでは、2011年のアナール誌に掲載された「日本近世の身分的周縁」に関する特集に対するフランス史の文脈からの書評をめぐって議論したい。この国際円座が、伝統都市の比較類型史をめぐる研究討論をさらに深める場となることを期待したい。

日時
2014年3月6日(木)、7日(金)
会場
大阪市立大学高原記念館1F交流スペース アクセス(外部サイトが開きます)
主催
近世大坂研究会/UCRC/URP都市論ユニット/都市史学会/日仏二国間交流事業セミナー
3月6日 13:00~17:00 【セッションⅠ】都市の由緒と集団・家の由緒
クラリス・クロム(グルノーブル大学)「近世フランスの都市の起源神話」
塚田 孝(大阪市立大学)「垣外仲間の由緒と四天王寺」
ヤニック・バルディ(トゥルーズ大学)「近世和泉の神社と地域社会」
3月7日 9:00~13:30 【セッションⅡ】フランス歴史学会の文脈における日本近世史の意味
ギョーム・カレ(社会科学高等研究院)「フランスで身分的周縁論を紹介する意味について」
※アナール誌日本近世史特集(REVUE ANNALES. HISTOIRE, SCIENCES SOCIALES, N°4-2011)に対する書評の紹介。
日本近世史特集執筆者によるコメント〈吉田伸之・森下徹・吉田ゆり子・塚田孝〉

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