日本都市史・建築史事典
書誌情報
- ISBN:978-4-621-30246-0
- 編集:都市史学会
- 発行:丸善出版
- 刊行:2018年11月19日
- 仕様:B5判 688頁
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目次
- 第1章 古代(北村優季、山岸常人)
- 歴代遷宮と大和王権の拠点/東アジアの王都と対外関係/都城の成立/地方支配の深化と実態(地方支配の拠点)/平安京の成立と貴族社会/古代の寺院/神社建築の形成過程/新仏教(真言・天台)の導入とその空間/寝殿造/宮殿の建築/古代建築技術の特質/歴史時代建築の前段階
- 第2章 中世(山岸常人、高橋慎一朗)
- 交易都市/政治都市/宗教都市/自治と支配/商人・職人/中世寺院の展開/技術の変化/新和様・折衷様/中世後期の住居/中世の神社、堂と社/建築生産と工匠
- 第3章 近世(伊藤毅、岩淵令治、岩本馨)
- 城と城下町 政治都市/在方町 流通、宗教/都市社会/都市民/都市文化/都市の建築と施設/建築生産と技術/神社と霊廟/寺社の近世化/近世住宅と庭園/民家の成立と展開
- 第4章 近代(中川理、石田潤一郎)
- 近世から近代へ/空間再編を導く近代制度の確立/都市経営の時代へ/西洋建築文化の受容と定着/前近代への眼差し/近代主義への展開/都市空間の近代的再編/宗教の近代化過程/都市の解釈
- 第5章 現代(青井哲人)
- 敗戦後の都市と建築論/都市復興と戦後民主主義/高度成長の謳歌と近代主義批判/公共セクターから民間セクターへ/大衆消費社会と都市・建築/都市・建築のゆくえ
- 第6章 都市計画史とまちづくり(中島直人)
- 社会技術としての都市計画の誕生/三大都市における都市計画の初動/戦前期における都市計画の全国展開/戦災復興から都市再開発へ/高度経済成長期の都市化への対応/まちづくりのパラダイム/現代都市計画の生成
- 第7章 都市民俗学(岩本通弥)
- 家族団欒と親子心中—家族の独立/介護問題と孤独死ー家族の孤立/祝祭とハレの外部化/路上・路地裏/衣のモダニゼーション/食のモダニゼーション/住のモダニぜーション/娯楽(近隣の娯楽)/行動半径の拡張・交通の激変/健康・病気・長寿/衛生・美容・害虫/ふるさと
- 第8章 土木史(北河大次郎)
- 土地造成と測量/近世街路と生活インフラの形成/近世の都市水害と対策/近代技術者と開発思想/防衛と都市/鉄道と近代都市形成/街路ネットワークの近代化/築港と都市/生活インフラの近代化/近現代の都市水害と対策/全総時代の都市/都市環境とシビックデザイン
- 第9章 歴史地理学(藤田裕嗣)
- 古代都城とその変容/城絵図と城下町絵図/絵図に示された港湾都市の世界/刊行絵図としての大坂図/町絵図と地籍図/鳥の目から見た都市/近代都市を描く地図/文学の舞台としての都市/都市伝説と『名所図会』/経済機能と都市/交通と都市/測量図とGISによる精度検証
- 第10章 考古学(谷川章雄)
- 建物の原型/縄文・弥生都市論/古墳時代の豪族居館と建物/古代の交通路/中世の城館・居館/中世都市の流通と消費/近世都市の流通と消費/発掘された近世都市/都市環境史・災害史/近代都市の考古学
- 付録 日本建築の基礎知識(山岸常人)
- 軸部/組物の種類/軒/屋根/柱間装置/塔/門の諸形式/神社建築/民家・住宅
- 付録 近代洋風建築の基礎知識(石田潤一郎)
- オーダー/軒廻り/立面構成要素/開口部/屋根/教会堂
- 索引